リノベ座談会 vol.1

▲ 河北ウイークリーせんだい 2021年9月23日掲載記事
座談会1メンバー
  • 株式会社エコラ 代表取締役 百田好徳さん
  • 有限会社エルプラス 代表取締役 菊池謙宏さん
  • イーコンセプト株式会社 代表取締役 熊谷章さん

ここからは、紙面では載せきれなかったお話を少々……

【WEB版 こぼれ話】

リノベのホンネ ─ 仙台・東北のリノベ、実際今どうなの?

百田:全国的に見ても、仙台はまだまだ中古リノベより新築志向が強いですね。

菊池:地域性もあり、新築の一戸建てに住むという流れが親世代から根強いのでしょうね。

百田:土地の価格も大きいかな。関東圏で新築を買うと6,000万~1億円するところが、仙台だと約半分の値段で買えますからね。

菊池:そうなんですよね。仙台圏は首都圏に比べ、新築でもお得感があるので、一人暮らしの方、ファミリー層共に、「同じ家賃を払うなら、中古物件よりも新築物件を購入しよう」と、新築を選ぶ傾向があります。

百田:一戸建も、リノベするより建売住宅を買ったほうが安い場合もあるので、結果、新築の需要が高いですね。その辺り、新築も扱っている熊谷さん、どう?

熊谷:やっぱり新築ならではの良さはありますよね。中古マンションでいえば、ネット回線が光ファイバーと電話回線では回線速度が全然違うし、鍵の付け替えは組合単位で個人単位では直せない、とか。リノベはあくまで部屋単位なので、マンション全体では最新技術を入れられないケースがあるのがネックですね。

百田:確かに。耐震性など、ハード面では新築の技術にかなわない部分は出てくる。長期保証も新築の魅力かな。

熊谷:でも、今は、「既存物件もリノベで長持ちして住めるなら、わざわざ高い新築買わなくても良いよね」っていう価値観への過渡期だと思う。中古車と一緒で、アタリハズレがあった時代から、中古車も十分乗れるようになって市場が成熟してきた。今、新築も優良なものが多くなってきているから、良質な中古が出回ってくるのはこれからだと思いますね。

百田:そうそう。既存住宅のメリット・デメリットどちらもお伝えした上で、選択肢のうち、リノベにどのくらいのウエイトを置いてもらえるかはお客さま次第ということだよね。やっぱりリノベはコストの部分でいうと新築より安いし。

菊池:そうだね。それに、新築マンションは、1~2年前から設計仕様が決まっているのに対し、リノベは物件自体の経年は変えられなくても、部屋毎にその時々の最新技術をお客様と一緒に選択できるのが魅力だと思いますね。


編集後記

不動産販売の経験が豊富な菊池さん、熊谷さん、リノベの設計建築を多く手がける百田さん、それぞれの視点からリアルなお話が伺えました。資材の消費量を減らせたり、施工時の二酸化炭素排出量が新築の約10分の1だったりと、環境に優しい点がたくさんあるのもリノベ。既存住宅を利活用できるという点においても、リノベーションは、今後住まいの選択肢としてますます注目されそうです。